●中国の覇権主義

覇権主義とは、国家の外交・軍事における傾向をいう。「当該国の実利的利害関係」にのみ基づいて他国に対する対応を決定し、領土の拡大や自国の安全保障を行い、同盟国や敵対国の反対勢力に対する軍事・経済協力を進めることを覇権主義という場合が多い。中国は伝統的に覇権主義的な思想を持つ国家である。中国の覇権主義は「中華思想」と呼ばれ、中国大陸を制した朝廷が世界の中心であり、その調停の文化・思想が最も価値のあるものとし、朝廷に帰順しない異民族については、その独自文化の価値を認めず「文化外の民」として教化・征伐の対象とみなす、中国大陸に存在する伝統的な思考法である。「華夷思想」「華夷秩序」などの呼び方も存在する。

(文・わたる)